積水ハウス株式会社西日本特建支店が名古屋市千種区覚王山に建築したマンション物件にて開催した内覧会では、物件所在地と同じ愛知県に本社を構えるカリモク家具の家具(※)を用いた「地産地消ホームステージング」を施し、来場者から大変好評を博しました。
地産地消の視点を取り入れたこの試みが、どのように価値を生み出したのか。「地産地消ホームステージング」の導入を決めた背景を、設計を担当された一級建築士の中村様と、廣田様にお伺いしました。
※今回の物件では、1点をのぞき愛知県内の工場で生産された家具を使用しています。
サマンサ・ホームステージングを選んだ理由を教えてください
地産地消の視点が新しい価値を生む
廣田様)
今回のホームステージングを担当したサマンサ・ホームステージングの起用は、社内の紹介がきっかけでした。比較検討する中でサマンサの営業担当から「愛知県の物件なら、愛知県の家具でコーディネートしませんか?」という提案を受けて、地産地消の視点が新しい価値を生むと感じたことがサマンサ・ホームステージングに決定した大きな要因となりました。
実際に、名古屋・栄にある行列の絶えない某コーヒーショップでも地元の家具を採用し、地産地消の視点でインテリアを展開する例が増え話題になっています。
こうした流れが、今後の住宅デザインにも影響を与えていくかもしれません。
今回のプロジェクトを通じて、単なる家具の配置を超えた、地域とのつながりを感じる住空間づくりの可能性が広がったと感じています。
内覧会での反響はいかがでしたか?
ターゲット層を捉え、物件に調和したステージングが高評価
中村様)
内覧会には幅広い年齢層のお客様がいらっしゃいました。特に、小さなお子様やペットと暮らすファミリー層にとって、温かみを感じるカリモクの家具が非常に魅力的に映ったようです。
また、お施主様からも、「家具やインテリアが内装のカラーともうまくマッチしていて心地よい」との評価をいただきました。
今回のホームステージングが高く評価された理由の一つに、「内装カラーとの調和」が挙げられるかと思います。カリモクの家具の温かみあるデザインが、物件の魅力を引き立て、落ち着きのある空間を演出してくれたと感じています。
地産地消ホームステージングを実施してみた感想を教えてください。
地域の特性を生かしながら持続可能な住環境を提供していくことが重要
廣田様)
今回のステージングは、「愛知県の物件には、愛知県の家具を」という地産地消のコンセプトからスタートしました。
地産地消ホームステージングについては、わたしたちは大変興味深いと感じていましたが、正直な話、お客様からはそれほど関心が集まるとは思っていませんでした(笑)
でも、実際に地元企業の家具を取り入れることでお客様のインテリアや地域への関心度も高まり、ホームステージングの有用性を改めて実感しました。
中村様)
時代とともに変化する社会課題を起点に、新たな価値創造を目指す。地元家具を通じて地域の特性を生かしながら持続可能な住環境を提供することが、これからの家づくりにおいてより重要になっていくのかもしれませんね。
- お話しを伺った方
積水ハウス株式会社
西日本特建支店 名古屋事業室 設計課
中村良典様
一級建築士
積水ハウス株式会社
西日本特建支店 名古屋事業室
廣田美沙様
ご協力をいただきありがとうございました
積水ハウス株式会社について
積水ハウスは、お客様がそれぞれに望まれる暮らしを、自由設計と、先進の技術による、快適で安全安心な住まいで実現します。そしてさまざまな研究開発から設計施工・アフターメンテナンス、リフォームまで、一貫して高い品質、サービスを自社グループで行い、お客様をサポートしています。こうして培った技術やノウハウを生かし、賃貸住宅やマンションをはじめ、街づくり、都市開発や国際事業など、よりよい住環境に貢献する事業を行っています。
WEB:https://www.sekisuihouse.co.jp/
カリモク家具株式会社について
カリモク家具の起源は、創業者の加藤正平が長年続く材木屋を引き継ぎ、愛知県刈谷市で小さな木工所を始めた1940年に遡る。様々な木製品を生産することで技術を磨き、1960年代に入ると、自社製の木製家具の販売を開始。高度な機械の技術と職人の技を融合させる「ハイテク&ハイタッチ」という製造コンセプトを掲げて木材生産分野における土台を作りあげ、日本を代表する木製家具メーカーへと成長を遂げる。
Web:https://www.karimoku.co.jp/
地産地消ホームステージングについて
地産地消ホームステージングとは、不動産物件のモデルルームや販売物件において、物件の所在地域で生産された家具を活用してインテリアをコーディネートする取り組みです。
従来のホームステージングは、目を引く美しいインテリアや快適な暮らしをイメージしやすくすることが主な目的でしたが、地産地消の視点を取り入れることで、購入検討者へ地域の魅力、特色をより身近に感じられる住空間を提供するとともに、地元家具メーカーの支援や輸送コスト削減による環境負荷低減など、地域経済活性化と持続可能な社会づくり(SDGs)にも貢献します。
詳細はこちらをご覧ください:https://samantha-hs.com/useful/6218/